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4月, 2024の投稿を表示しています

日記:オルト

 何やら久しぶりに絵を描いた気がする。やはり昔よりは自分の思った通りの絵を描けるようになっているようで、とても楽しい。ほとんど鍵アカウントと Discord にしか載せないものだが、もうほとんど自己満足の世界になっているので気にしない。ただ、依然として mmd で動くツクダニを見たいという願望があるので、いつか俺が死んだ後にツクダニを発見した天才が3Dモデルを作りたくなっても不便でないように(都合のいい妄想)、資料だけはなんとか揃えたいと思っている次第だ。最近はマドラー派生の衣装がようやく最終決定できそうなので、時間があれば描きたい。  そういえば、長らく迷っている派生の「オリジナル」という呼称について、「オルト」というのもいいのではないかと思い始めた。オリジナルと書くと、他の人が描いたときにも(都合のいい(ry)その人のオリジナルみたいに見えて不便だと思われるといけないので、変えたいとは思っていたのだ。発想はベンゼン環の例のポジションの話からだ。別にパラレルはオリジナルの逆という意味ではないのだが、当初はそうだったし、まあいいのではないかと思う。 ちなみにオルトはギリシャ語で「正規の」という接頭辞らしく、そうすると「オルトマドラー」といっても都合がいい。これも、こう使っている時点で固有名詞のようなものなので関係ないといえばないが、楽しい裏話は多いに越したことはないのだ。ちなみに「エタ」は接尾辞なので、その反対感があるのも良いと思う。

日記:ノルウェイの森の大学生

 村上春樹の『ノルウェイの森』を読んだ。期待しすぎたのがいけなかったのか、俺が勝手に求めていたものと違っただけなのかは分からないが、どうもなんだか消化不良な読後感だった。 先に言うと、文章そのものはとてもよかった。特に街は生き生きとしつつも落ち着きのあるシックな目線で描かれており、村上春樹フィルターみたいなものが貼ってある窓が備え付けられた喫茶店なら、いくらでも長居できそうな気がした。どこか物寂しい都市や人々の様相には絵画的な美しさがあり、リアルな夢のようなノスタルジーと存在感があった。また、登場人物、特に主人公の会話が(一部を除けば)論理的で言い回しも面白く、好感が持てた。 しかし、その主人公を含むほとんどの登場人物の思考や言動が、どうにも不可解だった。これは俺の読解力に問題があるのかもしれないが、全体的に何を考えているのか分からなかった。それこそ肖像画のロールプレイングゲームを見せられているようだった。どうしてその言動が出てくるのか、どういう発想と思考回路を以てその結論に達したのか、というようなことが疑問だった。ただ、自身の信条みたいなものがしっかりあり、それを作中で説明する永沢さんや突撃隊みたいな人物は、まだ理解できた。  この辺は、おそらく俺と主人公が全く違う人物であることに由来しているのだと思う。この本の主な話題は、主人公がだいたい19歳になってから20歳を少し過ぎるくらいまでのエピソードが中心になっている。よって、年齢はほぼ同じだ。地元を離れて下宿をしながら大学に行っているというところも共通している。こうして共通点を見つけて、なんとなく(最初は)親しみを持っていたのが失敗だったといえばそうでもある。 要するに、自分はあの物語においては突撃隊側というか緑の恋人側の、面白くない人間なのだろうということだけが分かった。そういうところで、あの世界観と分かり合えないのだろう。俺がなんかおかしい側の人間で、ああいう習性もしくは思考の大学生のほうが世間では一般的なんですよ、なんていうことは信じたくないが、もしそうだとしたら、俺は完全にお手上げだ。 そもそもあの主人公にはどことなく大人っぽい割り切った冷静なところがあって、俺は高校の倫理の先生に性善説を否定された程度の人間なので、要するにまだ子供なだけだという部分もあるのだろう。まあ、スコールとマッチを年一回でも飲めれば