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オリンピック雑感（パリ・２０２４）

　ボンジュール！

どうもこんにちは、トリコロールマドロイドです。

オリンピックの話。


　オリンピックをやっていますね。個人的にはスポーツ（特にチームスポーツ、特に球技）が苦手ですが、見る分には楽しいです。昔はスポーツ観戦の何がいいのかさっぱり分かりませんでしたが、ここ数年、東京オリンピックあたりからは面白く見てますね。何でも好きなんですが、特に道具を使ったスポーツが好きです。球技でいうと、何かのルールに則って人間がボールを使用して動いているというのが大変面白いですね。基本的なルールしか分かりませんが、ボールに合わせて飛んだり跳ねたりしているのは単純に見ていて楽しいです。ボールも跳ねますし。ついでに謎の技術的な何かを見られると、よく分からないけど嬉しくなりますね。


　東京オリンピックの時に見ていて面白いと思ったのは、当時新しく競技になったスケートボードです。最初はあの真っ白なコンクリート製の競技場と日本代表のユニフォームだったツナギに興味を持ったのですが、競技を見てみて、そちらにも魅力を感じました。そもそも、スケートボードが板に小さい車輪をくっつけたもの……というのが既に面白いんですよね。誰が考えたんでしょうか。人間がスケートボードに乗って、坂道を下って加速し、反対側に上り、段差から飛び出す。勢いをつけて手すりに乗り上げ、各々工夫を凝らして飛び降りる……。BMX とかもあるんですけど、スケートボードはあのシンプルな道具でダイナミックな動きをしてるのがいいんですよね。

　ボードに乗って進行方向を見つめている瞬間、生身の人間が滑らかに風を切って進む光景は中々他では見られないものです。あの独特の中腰の姿勢……緊張しつつも力を抜いた姿勢はもはや、人間離れというか生物離れしています。まっすぐ移動するところとか、座標軸が見えるような感じがしますよね。おそらく、東京オリンピックは真夏のコンクリート製の競技場で選手はとても暑かったのだと思いますが、服がはためいて髪がなびく様子を見るのには視覚的な涼しさもありました。さらに、前述した人間の範疇を越えた移動感から来る爽やかさというか、限界をさらっと突破することの爽快感もあるのかもしれません。


　ちなみに、当時あまりに面白かったので、記念にﾂｸﾀﾞﾆを一人作っています。そろそろちゃんと設定画を描きたいですね。こういうやつです。

　日本代表のツナギと、どこかの国の選手がやっていた帽子の後ろ被りを取り入れています。確か、参考にした選手は前髪を帽子に入れていたと思うのですが、アジャスター部分の作画を処理する自信がなくて前髪で誤魔化しました。でも、アナザーを作るなら入れてもいいと思います。


　ところで今日は、今まさにスケートボードのパークをやっている訳ですが、この競技に限らず、特にどこの国を応援しているわけでもありません。そもそもユニフォームを競技中の短時間で覚えられないし、したがって見分けられないし、誰がやっていても人間が動いているのには変わりがないので、勝ち負けをあまり気にしていないからですね。そもそも、フェンストーノ公国からは（去年の冬コミで国籍を取得してくださった方がたまたまオリンピック選手でなければおそらく）誰も代表が出ていません。

　国際試合というものはどのスポーツにもたいていあり、それで国のランキングや個人の順位が決まるのだから、わざわざオリンピックまで国対抗にしなくてもいいと思うんですよね。というか、せっかく多くの種目の試合を多くの国が集まって一度にやるんだから、この際運動会方式で様々な垣根を越えてチームを編成し、開催国っぽいチーム名を付け、そのチーム対抗とかにしてみたら面白そうだとも思います。テレビ局は必然的に様々な競技で色々な段階の試合を映すことになり、視聴者も楽しいんじゃないでしょうか。


　それと、長縄とか綱引きとか玉入れみたいなプロが居ない運動会的な種目を、選手が何に出場する人かは関係なく、年齢やクジで選んでやってもらうのもいいと思うんですよね。保健体育か何かの授業で習った気がするのですが、たしかオリンピックはもともとアマチュアがやるものだったはずなんですよ。ということで、マラソン選手でも水泳選手でもサッカー選手でも、自分の専門に関係なく、アマチュアとして競技してみるというのは平和な試みなんじゃないかと思います。

　このときのチームは、競技別にするというのも面白いかもしれません。柔道チーム対テニスチームとか、普段は絶対に対戦しない競技の選手を相手に、普段のライバルと協力して大玉転がしとかをやるんですよ。もし将来、安全で小型な自動翻訳機みたいなものが開発されたら実現できるかもしれませんね。いや、玉入れくらいなら言語が通じなくてもルールが共有できればできるんじゃないですかね。種目に関しては、こうなったら神経衰弱とか写生とかでもいい気がします。とにかく、平和に楽しく、勝ち負けもあまり関係ない種目があってもオリンピック的にはいいんじゃないだろうか、という話です。


　まあオリンピックも利権や何やと色々あるらしいし、運動が苦手な素人の意見だし、好き勝手に言っているだけです。開催からトラブルの連続ですが、ひどい故意・過失でない限りはみんな一生懸命やっているのでしょうし、今後の反省に活かせるんじゃないでしょうか。あとは時間が時間ですが、３年前はフランス人が変な時間に起きて見ていたのでしょう。とりあえずは全日程が（これ以上の事件が発生せず）無事に終了することを、フェンストーノ公国の片隅から祈ることにします。


それではまた。

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