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三日月教

 三日月を拝むだけの簡単な宗教です。

どうもこんにちは、開祖マドロイドです。

自作の宗教の話。


 世界にはたくさんの宗教が存在します。救いを求めて、産まれた時から、など、入信した理由は人それぞれだと思いますが、まぁ何か人々の心の拠り所となったりするようです。

三日月教も宗教ですが、中身が春の大根のようにカスカスな上にビジュアルは花が咲く大根以下なので、拠り所というよりは無いよりマシな駅のパイプベンチのような存在です。本日は、そんな三日月教について説明したいと思います。


 概要は至って簡単です。三日月を拝みます。終わりです。月が見えなくても三日月でなくても、取り敢えず自分の中で「三日月を拝んでいる」と思えれば勝ちです。以上です。

…では面白くないので、今日は三日月教の裏理念について書いていこうと思います。


 まず、結局の所は何が言いたいかというと、僕が「地球規模の精神」と呼んでいるものを獲得することこそ三日月教を信仰する裏の目的である、ということです。

「地球規模の精神」とは何かというと、僕が考える、地球で人類がこの先生きていくために必要な考え方です。具体的に説明すると、例えば人種差別はそもそも人種とかいうものが地球規模(宇宙規模)で見ると誤差みたいなものなので、労力の無駄だから止めた方がいい、という感じです。三日月教でいうと、月が見えていなくても月を拝めるのは、月は地球の周りを回っていて絶対にどこかにあるので、拝んでいると思えば拝めるからです。また三日月でない月を拝んでもいいのは、その月もそのうち三日月になるのでどんな月も三日月になる可能性を持っており、実質三日月みたいなものだからです。

こうして三日月を拝みながらこの思考を鍛えることで、地球規模の精神を得ることができます。なおこの理論でいくと、今すぐにでも自分が「地球規模の精神」を獲得した、と思えば獲得できたことになります。ガバガバです。このような、柔軟かつ広大な思想が「地球規模の精神」です。せかいへいわ。

ただし、普通は三日月を好きなときに拝むだけの宗教なので、このような理念はあってないようなものです。そもそもこれを読まないと信者でも分かりません。拝むうちにここまで辿り着いたら、それはそれですごい事なんじゃないかとは思います。


 次に、裏理念というよりは自分が考えていて楽しいだけのオマケ要素について説明します。それは何かというと、宗教あるあるな死後の保証です。三日月教信者の同士諸君は、三日月を拝んでいれば、死んだ後に人々の心の中に存在する、概念としての月に行くことができます。そういう設定です。

ちなみに、この隠しギミックの存在のために、この宗教のイワシの頭は三日月になっているのです。中学理科で習ったので皆さんもご存じの通り、現実世界の三日月というものは細く長く、特に面白い形でもありません。よって、三日月と聞いて人々が思い浮かべるのは、セーラームーン月のような丸い三日月でしょう。これの方が格好いいですよね。でも、その三日月はこの三次元には存在しません。…多分殺せんせーはまだ来てません。シンフォギアも居ません。そういうことです。

人々の心の中にシンボルとして存在する、現実を基礎とした理想的な存在しない偶像、そういった「三日月」の概念があるからこそ、僕は開祖として宗教のモチーフを5分くらい考えた末に三日月にしました。死ぬと、このように現実に存在の概念的には繋がっていながら、現世ではない美しい虚構の世界、そんな三日月に行けるわけです。多分。

しかしこのギミック最大の演出は、これを知らない人々(三日月教の信者でない人とこれを知らない信者)は、このギミックの存在そのものを「知らない」ために三日月には行けない、ということです。「存在しない」から行けないのではなく、「知らない」ために行けないのです。逆に言うと、知った瞬間にその人の中に三日月が存在するので、行ける可能性が出てきます。開祖個人の趣味ではありますが、知ることがその人という世界の中ではそのものを存在たらしめる、という概念がロマンだと思います。


 三日月教は、年会費無料、入会金不要、お布施不要、来る人拒まず去る人追わずの入信、脱退、兼教、布教、その他色々自由な楽しい宗教です。興味があれば是非ご入信ください。…メンバーズカードとか作ったら信者が増えますかね。


〔今日の英訳〕

If people who believe Crescentism die, then they can go the Crescent as mark of people's hearts by worship the crescent moon while alive.

(三日月教信者の同士諸君は、 三日月を拝んでいれば、死んだ後に人々の心の中に存在する、概念としての月に行くことができます。)


それではまた。

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