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人間と幸せ

 幸せですか?

どうもこんにちは、青いマドロイドです。

幸せとは何なのか?


 私たち人間は、幸福物質であるドーパミン、セロトニン、オキシトシンが十分に分泌されている感覚を「幸福だ」と表現しているようです。極論を言ってしまえばこのホルモンが分泌されることが人間の幸せを引き起こします。しかし、今日は幸せだと感じることにしている現象の話ではなく、「幸せ」という概念を生成した人類の発想と、それが一体何なのかについて考えてみようと思います。


 「幸せ」とは何なのか。

何を幸せとするかは人それぞれです。ある人は最大多数が最大幸福を生み出す現象を、またある人は自分が愚行をしてでも快楽を得ることを、それぞれ幸福だと考えます。しかしこれらに共通しているのは、結局「幸せだ」と感じる(判断を下す)のは自分自身だと言うことです。その人の実際の状態がどうであれ、「幸せ」を観測した人はその情報を受け取って「幸せ」として処理できたことになるので、その人は「幸せな人」です。

前者の定義を持つ人が、たとえ自分が不幸せでも最大多数が最大幸福を産み出している様子を「幸せ」と評したなら、その人は「幸せ」を認識できていたことになり、僕の定義する「幸せな人」に入ります。周りはあくまで要素でしかなく、「幸せ」であると判断した自分そのものこそが「幸せ」なのです。


 幸せになる必要はあるのか?何のために幸せを感じるのか?

人は幸せになるために生きているのでしょうか。人は、義務的に、本能的に、生きています。「幸せ」はそれらを覆い、自分を納得させるために無意識に発生させられているのではと思います。人間は哺乳類の動物ですが、同時に自分たちが作った「人間」という概念的な存在です。

より意識のはっきりした、後者の潜在的な人間にとって、前者の動物的な人間の「生きるための衝動」は単純すぎる故に野蛮に見えるのかもしれません。その辻褄を合わせるための「幸せ」という感覚なのではないでしょうか。この行動は幸せのためであり、本能に従っているではないという抵抗が感情として現れたものが幸福感ではないかと思います。この理論なら子供の感情の発達も、このデフォルトの設定があることで基礎ができ、それを逆に利用したのが「誇らしい」「優越」という意識であるとすれば、全ての感情が「幸せ」かどうかという基準からの発展なのではと考えることができます。


 …簡潔に纏めると宗教みたいですね。


〔今日の英訳〕

Do we need to be happy?

Why do we feel happy for anything?

(幸せになる必要はあるのか?何のために幸せを感じるのか?)


それではまた。

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