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日記:透明試論と素数ゼミ

  アメリカで素数ゼミが大発生しているらしい。そこまで昆虫に執着はないし数学は苦手なのだが、素数というものの存在とそれにまつわる謎は結構面白いと思う。また、昆虫の造形を観察するのは結構好きだ。色が変わっていたり、模様がついていたり、透明な部分があったりすると、綺麗だなと思う。例によってファーブル昆虫記とかを読んでいたので、生態にも興味がある。ということで、ここ最近は素数ゼミ関連の話題をちょっと追っていた。

 そこで、素数ゼミの概念コスプレ的なものを考えてみた。中のシャツが黒で、羽織っているシャツは羽のグラデーション+透ける素材、ショートパンツは茶色、ベルトは白、ブレスレット、イヤリングと靴下がオレンジで、スニーカーは黒か白になると思う。もちろんサングラスは赤だ。この配色が素晴らしい。あのカラーパレットで差し色を赤にするのは上手いと思う。いや、セミはそんなことを意識していないとは思うが……あと、とにかく羽が透明なのがいい。

 セミでいうとクマゼミもそうだが、透ける天然素材のお洒落さと魅力は異常だ。プラスチックやガラスなどの人工物というか、工業製品というか、そういうものを連想させるからだろうか。そもそも人間は、透明なものが好きなのではないかと思う。海も透明度が高いというと誉め言葉だし、宝石も透明度が高いと値段が上がる。また、透けることにも執着があると思う。スケルトンが流行ったのはもう昔のことだが、ガラスを多用した建築は開放感があるともてはやされるし、水底が見える水域は美しい景色を楽しめるものとされる。

 しかし、この志向性はどこから来るのだろうか。心理的な面では、「透明性」というのは清廉潔白であることを表現するのに使われるし、英語でも clearly と言えば文章や説明が分かりやすく明らかであることを表す。ということは、表現の対象はなんであれ、人間は文化を越えて透明なもの、透き通っていることによいイメージを持っている可能性がある。それが何故かはよく分からない。ただ、日本人の世界観にはハレという考え方があり、神道における水と清めの概念にも関係があることが影響しているのではないかと思う。後者に関しては神道に限ったことではないので、世界中でこのようにして意味の形成が行われてきたのかもしれない。


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 19年目。

どうもこんにちは、自然数マドロイドです。

日記でした。


 管理人は出現19年目にしていまだインターネットの奥底に生息していますが、どうもアメリカでは13年周期のセミと17年周期のセミが同時に羽化して、セミが大発生しているらしいです。管理人が太陽の下に出てくるのはいつになるやら……直近で4年後でしょうか。それはともかく、素数ゼミから透明論まで飛んだ日記ですね。透明論については、調べればまだ面白いことになりそうです。評論のネタとしてそのうちリライトするかもしれません。ちなみに素数ゼミのコスプレ(?)は Twitter にも載せましたが、こんな感じです。ついでに下書きも載せておきます。


 ありがたいことに先日、素数ゼミの実物に触る機会が発生しました。古のブログに書いたのをご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、昔は標本を作ってたことがあったんですよね。それで、素数ゼミも標本にさせていただきました。あれ思ったより小さいんですね。翅が透明で綺麗でした。色ガラスみたいだなと思いましたね。乾くのが楽しみです。最近、このブログへの海外からのアクセスが散見されますが、北アメリカ大陸にお住いの皆様は、この機会にお近くの発生地で採集されるのもいいんじゃないかなと思います。


それではまた。


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