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日記:環境痛

  頭痛がする! いや、多分図書館の冷房のせいだけど。気候変動及び環境問題に対する意識の高低みたいなものの差……何を見たのかというと、授業で産業界の気候変動対策に関するドキュメンタリーを見た。企業の社長とか NPO の代表とかが出てくるわけだが、まあみんな正しいことを言っている。で、そうして進んでいる取り組みというのもある。しかし、それに一般人が付いていけているかという話だ。

 さらに、産業界(というか社会全体として)の大きな問題にはエネルギー問題があるわけで、日本では再生可能エネルギーとして洋上風力が注目されている。島国だからな。イギリスでは日本よりかなり大きい規模で進んでるらしいし。しかし、あの手の再生可能エネルギーの懸念点は、やはり生態系への影響だろう。しかし、そういう話は全く出てこなかった。番組の尺の問題なのかもしれないが、どうも人間の未来と自国の経済発展というゴールだけを見ているような発言が多かったように思う。


 確かに、この社会構造では経済というものを無視することは不可能であり、そういう目標で人間を動かすと効率がいいという面ももちろんある。ただ、そういう生態系の保全というのも環境問題の解決においては重要なアプローチであり、それこそ持続可能な社会と人類の生存に関係している。そういうことも、あの人たちはちゃんとセットで学んでいるのだろうか。ありとあらゆる問題が繋がっている環境分野で必要なのは、広い視野と実際の行動である。

 その点では、実際にどれくらいの一般市民が企業が想定する未来に向かう意識があるのかというのも疑問ではある。ただこれに関しては、個人的には人間が無理なく考えて幸福になりながら環境問題を解決する構造の構築が求められると思う。世の中には普段ほとんど環境問題について考えていない人というものも存在する。というかそもそも、今は環境系の学部に居るから周りの人々は全員が何らかの形で環境というものについて考えているが、高校時代は環境学というものに興味があって、それを自分の専門にしたいという人は少数派だった。いや、他に見たことがない。

 それでも周りには色々な人が居て、歴史が好きな人、数学が得意な人、絵が上手な人、生物学を学びたい人、それぞれが自分なりの幸福と目標を求めて進路を決めていった。そういう人たちを友達として尊敬していた。だから、そういう人々に環境系に行けと強要するのは違う。要するに、そのそれぞれが進んだ先で自然に環境問題の解決に関わろうと思えば関われる、そういう仕組みと基礎的な環境知識を得られる教育、啓発が必要だと思う。


 できることなら全員に環境屋になってほしいのだが、それはあまりにも非現実的だ。だから、せめてもう少し環境教育を充実させ、企業は環境の専門家を雇い、社会全体をアップデートしていくようにしていかなければならない。環境問題対策、気候変動対策はもはや猶予というものが存在しない喫緊の課題だが、日本は先進国というくくりの中では意識が低く、対策が遅れている。各種目標の起源は迫り、長いスパンでの対策を、急激に深刻化する問題の中で、一定の成果を出しながら進めていかなければならない。

 思想というか考え方を共有し、正しい知識を身に付け、個人の行動の積み重ねで問題の解決に向かう必要がある。幅広い視点を持ち、実際に行動できること……どうすればこうなるんだ? 自分にできることって何だ? 


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 期末試験!!

どうもこんにちは、限界大学生マドロイドです。

日記でした。


 試験ですね。まさに真っただ中です。大学によってはもう終わっているらしいですが、やってるところもありますね。はい。やってるところです。やってる同志の皆さんは頑張りましょう。やってない皆さんは虫取りでもしててください。

 これはちょっと前の日記でしたが、環境屋と現実と理想って感じですね。やっぱり環境のことを考えていて何かしらどうしようもない課題にぶつかると、頭が痛い(比喩/物理)みたいな状態になるわけですが、どうにか解決策を探っていけるといいね、という感じです。とりあえず勉強を頑張ります。勉強は楽しくて大学生活は素晴らしいんですけどね。僕を含めた人類がちょっとだけ愚か。

 暑いですね。外にいると、普通に茹りそうです。いや、人間が活動できる気温ではないと思います。どうなってるんだ本当に。もしかして:温暖化……地球って大変ですね。皆様もお気を付けください。


それではまた。

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