36色!
どうもこんにちは、気体マドロイドです。
固形絵の具とヤドカリの話。
旅行記を一時中断して、今日は固形絵の具の話です。ちなみに旅行記はブログのトップページにある三本線みたいなやつから「ラベル」を選択するとまとめて見られますので、是非ご活用ください。ということで、今日は水彩固形絵の具で描いた絵を紹介します。何を描いたか分かりますか?
模写ではないので多少印象で描いていますが……これだけで分かった人はすごいです。正解はムラサキオカヤドカリという、陸にいるヤドカリの一種です。モデルになってくださったのは、知り合いのところの「おかやどかり」さんです。ありがとうございます。
僕は初めてオカヤドカリというものをしっかり見たのですが、これは可愛いものですね。磯にたくさんいる小さいやつ(ホンヤドカリ)より大きいので、ハサミや目も大きく、動作も分かりやすいので愛嬌があります。
目が可愛い。控えめなハイライトの入り方はアニメキャラをも凌駕するのではという絶妙さ、更によくよく見るとまつ毛(?)が生えているのも素敵です。いや、まつ毛と呼んでいいのかは分からないのですが、そうとしか呼びようがないと言いますか……どうして生えてるんだろうと思ってネットで調べたのですが、「ヤドカリのまつ毛は可愛い」という意見しか見つかりませんでした。あと、なぜか沖縄の方言の研究がヒットします。ヤドカリのまつ毛は可愛い。
そういえばこれ、海のヤドカリにも生えてるんですよね。水族館で見た大きいヤドカリでしたが、少女漫画みたいなまつ毛が生えてました。実はホンヤドカリにもあるんでしょうか。小さすぎて見えなさそうなのと、捕まえても観察するのは難しい気もします。一応飼育もできるようですが、フェンストーノ公国は温度変化が激しすぎるので難しいかもしれませんね。
あ、右側に定規が置いてあるのは、ハイライトはホワイトを入れているのではなく白抜きしている、という説明に使った画像だからです。集中していて筆がそこそこ細ければどうにかなるのですが、鉛筆の芯みたいな細さのやつを買うか迷ってます。
なんかずっとヤドカリの話をしていましたが、水彩で塗る過程もあるのでご覧ください。一応解説してみますが、高校で1年美術を取っていたという程度の一般絵描きが言うことなので、あまり信用しないでください。ですので、間違えていても怒らないでください。
まず、シャーペンで下書きをします。塗り絵の線画にするのではなく、面とかを意識してちょっとガイドっぽく線を引くと、あとから塗りやすい気がします。使っているのは HB の 0.5 です。とりあえず全体の形とバランスを掴んで薄く下書きのガイドみたいなものを作って、それから具体的なデコボコや細部を描いていくとやりやすい気がします。絵具で消えない程度に、目立ちすぎないように、間違えたときに消しやすいように、軽い力で描きます。
これは下塗りみたいな感じです。中学の時に美術の先生が水彩は何か一色で下塗りをするといい、みたいなことを仰っていて、なるほどなと思ったのでそうしています。(ちなみに、色鉛筆はグラデーションをつけるにしても白の上に重ねるのは一色だけにしておいたほうが綺麗な気がします。)今回はヤドカリ本体の脚の関節にちょっとオレンジが入っているようだったので、それを使っています。なんとなく影をつけて、ハイライトと上の色を綺麗に出したいところを残して塗ります。
赤紫を乗せます。いい感じにグラデーションとか影とかをつけます。オレンジを残すところとハイライトに塗らないようにします。ヤドカリの色を塗るというよりは、ヤドカリになるように色を乗せていく感じです。下がオレンジなので、いきなり青とかを乗せるよりは(色相環的に)近い色を乗せていったほうが失敗しない気がします。
紫と青紫を乗せています。追加のオレンジ、あと濃い青と茶色も乗せていますね。なんとなく立体感を意識します。濃い色を乗せるときには、はっきりさせるのか影などのグラデーションをするのかで絵の具の溶き方や吸い取り方を変えます。
絵の具を多少吸い取ってから筆先をパサパサさせると、殻のざらっとした質感も表現できるかもしれません。細かいところを塗る時には、筆の根元から水分が落ちてきて薄まらないように、絵の具をつけて適当に拭き取ってから先端に濃く溶いた絵の具をつけるといいです。ヤドカリの触覚を描くときとか、ヤドカリの目を描くときとか、ヤドカリのまつ毛を描くときとか。
色々調整して完成です。全体の統一感を出すために殻の紫をちょっと強めにしたり、ハイライトでないところにオレンジを入れたりしていました。とにかく素人の曖昧な記憶と自己流なので、あまり信用しないでください。皆様も好きなように塗られるのがいいと思います。
これも自己流でプロのようには描けませんが、自分の好きなやり方で好きな絵を描けるので、やっていて最高に楽しいです。たまには水彩もいいですね。趣味のイラストは、自分が楽しく描けるのが一番だと思います。やはり音楽を聴きながら絵を描くと、なぜかはよく分からないけど幸福になれます。そして、しばらく完成品を眺めてニコニコできます。絵描きに関してはとりあえず紙とペンがあればどうにかなるし、手軽な割に充実感のある趣味だなと思います。皆様も是非。
あと、別にフライングタイガーの使者ではないのですが、この固形絵の具は使い勝手がよくておすすめです。……あれ、商品が見つからないな。もう売っていないのかもしれません。これを買ったのは高校生の時なので、仕方ないですね。サイトには似た商品や他の画材ならありました。興味がある方は見てみてください。それと、この絵具は乾くと若干粉っぽいのだけが難点ですが、擦るようなことがなければそこまで気になりません。ニススプレーとかしてみるといいんでしょうか。
ということで、ヤドカリと固形絵具と水彩イラストの話でした。次回の更新は旅行記の予定です。
それではまた。
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