チュウチュウ……
どうもこんにちは、無脊椎マドロイドです。
イイダコさんと管理人の話。
今回はイイダコの話です。先日、知り合いにイイダコを貰いました。管理人がイイダコの存在を認識してイイダコイイダコと言っていたので、見かねて釣ってくれたんですね。ありがとうございます。イイダコというのは小型のタコでして、メスが卵を持っているのが頭に米粒が詰まっているように見えるので、イイダコというようです。
ところでイイダコ釣りですが、これ仕掛けにタコの絵が描いてあるんですよね。これが面白いと思いまして、面白いというかちょっとサイコパスというか……人間用のワナに二次元キャラのイラストとか入ってる感じですかね。いや、親近感とか湧いていいのかもしれない。イイダコ的にはどうなんでしょうか。管理人のエアプ釣り知識では釣りの仕掛けは対象に対して餌の形をしているものだと思っていましたが、イイダコは白いものに引き寄せられる性質があるそうでして。いや自分の絵が描いてあるものに引き寄せられる気分とは……抱き枕が落ちてるようなものなのか?
ということで、イイダコさんです。可愛い! 手のひらサイズでして、釣られた割には元気なものです。ミニチュアサイズのタコといった感じですね。スーパーに売っている腕を見ると、元のタコはどれだけ大きかったんだと思いますが、これは大変可愛いサイズです。ですが、食べるのは次の日なので一旦放置です。しばらく仲良くしようね。
隠れ家? としてカップを入れてみました。一瞬入ってくれたのですが、すぐに出てきました。お気に召さなかった様子。あと、水深が浅かったので一応酒瓶を入れてかさ増ししてみます。間に入ったようです。
Oh! イイダコさん箱と瓶の隙間 Fit……カワイイカワイイね。
握手をしてみようとしますが、してくれません。明日食べる人ですよ~。
頭を撫でてみたら、めちゃめちゃ鳥肌みたいなのが立っていました。いや毛とかないから鳥肌じゃないだろうけど……なんだこれ。頭を守るポーズになっていますね。あと、よく見たら目の下(?)にまつ毛みたいなのがありました。これも何なんだろう。
次の日は大学に行って、帰ってきてから捌くことにしました。一日放置で大丈夫かなと思いましたが、帰ってきてからも元気ですね。相変わらず可愛いね。
ということで、捌いていきます。目の中央に神経があってそこをぶすっとやるべきと書いてあったので、頑張ります。いざ!
イイダコさんお怒り。まあそうだろうな。管理人でも抵抗すると思う。しかし、ぬるぬるで滑りまくります。掴めない。しかもなんか硬くて刺さらないし、包丁を掴まれるし、やりにくいです。色が変わっていて、怒っているようです。これ人間の顔色が変わるみたいで可愛いな。
頭を守るポーズ(?)のイイダコさん。怒ってます。そんなこんなで20分ほど格闘した末に、人間さんが折れました。一旦床とか壁に貼りつくと引っ張っても取れないし、力は強いし、初心者には難しいですね。イイダコさんを何回も刺しても気の毒です。これは人間の倫理。
ということで、氷漬けです。管理人の部屋に置いてある冷蔵庫は非常に強力で、大体の液体を過冷却にできます。ボウルに注いでシャーベット状になったところで氷を投入します。粘液みたいなのが出てきました。これでしばらく待ってみます。
死んだかもしれない。ひっくり返してみても動きません。裏が白いのも可愛いですね。管理人は生き物の裏側が白いのが好きでして、おそらく萌えというやつです。外側だけ日焼けしてる人間も好きです。
ということで、墨袋を取り出すようですが……無理ですよねこれ。どうやって取り出すんでしょうか。なんか掴めている気はするのですが、引っ張っても取れません。でもこれは取り出さないといけないらしいので、諦めて穴を開けて墨を出しました。この墨は結構粘度があって、出た直後は筋になって流れていきます。そういえば、イカの墨は煙幕でタコの墨は身代わり、みたいなことを聞いたことがある気がします。こういうことか。
目を取り出していきます。下を切って押し出すと、目の裏側が見えました。綺麗ですね。管理人もこうだと嬉しいのですが。瞳孔が横なのも可愛いです。
口を取って足を広げてみました。この先は切り落とすそうです。ちゅうちゅうたこかい……。
熱湯を注いだところ。タコっぽくなりましたね。
今回は鍋にしました。春菊を布団みたいにしています。味はなかなか美味しかったですね。タコをあまり食べたことがないのですが、そんなに固い感じもなく、頭も魚の内臓みたいな味がしました。なにより、あの可愛い生物を食べることができるというのがいいですね。今回は事前によく観察できたので、より愛着が湧いたのも良かったです。世間の人々も、クッキーに顔を書いたり饅頭をヒヨコにしたり、多分可愛いものを食べるという行為そのものが好きですよね。素敵なものが、食べることで自分と一体化するという体験もいいんですよね。分かります。
一方、食べることは自然(他)と自分を区分することである、という主張もあるようです。しかし、生物学的には食べることはたくさん繋がった分子を分解して利用することなので、他との繋がりを実感する行為でもあるような気がします。この辺は非常に感覚的な事のようにも見えますね。管理人の環境哲学の根幹にも食べることが含まれているので、一度考える機会を設けたいものです。
ということで、みなさんイイダコはお勧めです。食べた話はしばらく前なのですが、まだ売っているのではないでしょうか。スーパーに売っているイイダコはトレーに詰められており、なんとなく灰色っぽくて丸まっているので目立たないかと思いますが、よかったら探してみてください。ちなみに、ときどきジュイはタコかと訊かれるのですが、あれは Jellyfish、UFO、Ice cream の頭文字を取って名付けておりまして、それらの複合体です。なので、泳ぐし空も飛ぶし食べられます。一時タコピーにも間違えられましたが、何の関係もないです。この機によろしくお願いします。
それではまた。

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